須賀川特撮アーカイブセンター

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【収蔵資料紹介②】巨神兵ロッドパペット

【収蔵資料紹介②】巨神兵ロッドパペット
数ある須賀川特撮アーカイブセンター収蔵資料の中でもひと際目を引く「巨神兵 ロッドパペット」。当館で上映されている特撮短編映画「巨神兵東京に現わる」にて使用された資料です。今回は「巨神兵 ロッドパペット」の概要についてご紹介します。

1.製作の経緯

2012年、東京都現代美術館にて、特撮をテーマにした展覧会「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」が開催されました。映画やテレビで活躍したミニチュアやデザイン画など様々な特撮資料が展示される中、その展示の一環として、庵野秀明が企画し、樋口真嗣が監督した特撮短編映画「巨神兵東京に現わる」が上映されました。

「巨神兵東京に現わる」は、宮崎駿氏の漫画「風の谷のナウシカ」(徳間書店刊)及び、宮崎氏自身が監督した同名の長編アニメーション映画(1984年公開)に登場する「巨神兵」が主役となり、東京の街を舞台に破壊の限りを尽くすスペクタクル映画です。
CGを一切使用しないという制約の下制作されたこの映画には、往年の、そして最新の特撮技術がふんだんに盛り込まれており、映画のメイキング映像である「巨神兵が東京に現われるまで」と合わせて特撮ファン必見の作品となっています。

この「巨神兵東京に現わる」において使用されたのが、「巨神兵 ロッドパペット」(以下「巨神兵」と呼称)です。
「巨神兵」は、「特撮博物館」の終了後、2020年の開館時より須賀川特撮アーカイブセンターに収蔵され、現在はその姿を見学通路から見ることができます。

巨神兵ロッドパペット(須賀川特撮アーカイブセンター収蔵)

 

 


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